女装のカミングアウト

※ここで書いてあることは個人の感覚ですので、皆にあてはまるわけではありません。そんな考えもあるんだなぁ、程度に思ってください。わたしは妻や友人など周りにカムアウト済みです。

今日は大晦日ですね！

今年もあっという間に過ぎました。特にわたしは春からセルフメイク始めたし、環境もがらっと変わったのですべての経験が新鮮で目まぐるしく過ぎた日々でした。

女装をすることで価値観に広がりがうまれ、新たな出会いもたくさんできました。出費が異常に増えて貯金がみるみる減っていったのは誤算でしたが(^_^;)

ところで、一般の方は女装というと、ただ女の格好をする人たちという認識でしょうし、わたしもそう思ってました。しかし、実際女装をする側になってみてTwitter等で女装の方と知り合うと、女装とは一言で言えないくらい多様であることがわかります。女性の姿をする際に性的な趣向も違いますし。自分の姿への方向性つまり内に向くか外に向くか、わたしが女性になりたいのか女性であるわたしが見られたいのか、、ほんと色々です。

ですので、自ら女装であることを外に伝えるかどうか。カムアウトするかどうかも多様です。わたしは軽い気持ちで女装をして、軽い気持ちでこれ可愛くない？とまわりに見せてまわったので、カムアウトするぞ！という覚悟なくカムアウトしてました。そして、カムアウトした後の周りの反応も幸い好意的なものばかりだったので嫌な気持ちはせずにいました。

しかし、それがベストかと聞かれると、そんなこともないと思います。カムアウトすることで、これまでのバランスが崩れることは容易に想像できます。カムアウトせず（できず）にいる女装の方たちはわたしのようなカムアウト済みの人たちにたいして、家族も理解して羨ましいとおっしゃることもありますが、もしわたしがカミングアウトに躊躇する人間であったら、やはりずっと隠していたと思います。誤解を恐れずにいえば、家族やまわりに対していくばくかの秘密があったほうが日々に張り合い（適度なストレス）がうまれるのではないでしょうか。

わたしは家族にカムアウトしてますが、さくらことなって直接会ったことはありませんし、写真ですらほとんど見せません。まわりも聞いてきませんし。そのくらいがいいと思っています。もし、わたしがどうしてもとお願いすれば見てくれるかと思いますが、ダメ出しの嵐になると思うので怖くてできません(^_^;)

カムアウトしていると自由に出歩けると非カムアウトの方は言われますが、そんなことはなくて、じゃぁ、B面だったら自由に泊りがけて出かけられるか？というと、そんなことないですよね。女装関係なく家族を持つものは自由度は低いですし、独り身の方は女装関係なく自由を謳歌できるわけです。もっとも同時に孤独も抱えるわけですが。

結局のところ、ないものねだり、隣の芝生は青く見えるということでしょうか。

カミングアウトは人それぞれですが、わたしは女装はすべての男性が一度は経験したほうがいいと思っています。精神的に女性うんぬん関係なく、女性の容姿をまとったときの男性との物理的・社会的な違いを経験してほしいと思っています。

来年もどうぞよろしくお願いいたします！

さくらこ