さくらこと楽にいこう

アラフィフ女装子をいじめないでね♡

インターネットの弊害

※ここで書いてあることは個人の感覚ですので、皆にあてはまるわけではありません。そんな考えもあるんだなぁ、程度に思ってください。わたしは妻や友人など周りにカムアウト済みです。

 

インターネットについていろいろな話が出てると思いますので、わたしが今更いうことも目新しいことなんてないのですが、最近しみじみ思ったので書かせてください(^_^;)。

ここ数十年で一番大きな発明ってインターネットだと思うんです。メリット・デメリットありますが、わたし個人的には、インターネットってデメリットのほうが大きいと思っています。昭和世代だからインターネットない頃をよく知ってるから、なくても生きられるし、無いほうがいいと思っています。

インターネットのメリットって、やはり圧倒的な情報を得られるということだと思うんです。今まで知らなかったコトモノセカイがすぐに検索される。Amazonで買い物できる、Youtube見られる、色々便利になりました…。でも、それって0から1じゃなくて、1から100に変化したことだと感じます。買い物だってネットが無い頃からできてましたよね。動画というかテレビ見られましたよね。新聞もありましたよね。それらがすぐにどこでも手に入る”便利さ”が得られるようになっただけで、電気を発明したような0から1への変化ではなかったと思います。

このメリットがすなわちデメリットでもあるのですが、圧倒的な情報っていらないことのほうが多いです。わたしたちにとって必要な情報は”量”ではなくて”質”です。量が増えることで質がわからなくなる。玉石混交というやつでしょうか。でも、なぜかヒトは量が多いほうが質も高いと思ってしまう。ヒトの判断基準が質より量に偏ってしまったこともインターネットの弊害かなと思います。

小学生の頃、クラスで一番足が早いと尊敬されました。学年でかけっこが一番速かったらヒーローでした。あるいは、クラスで一番物知りだったら博士と呼ばれました。しかし、今はその場でググられて、君より速い子はくさるほどいるよ、とか、君の知識は不十分だ、ぐぐったらもっと詳しいことが書いてあった、とか、何も出来ない何も知らないやつにしたり顔で言われたら、モチベーションだだ下がりです。もっと足速くなろうとか、もっと物知りになろうなんて思わない。いやいや、まわりは関係ないよって言われても、目の前の人達の反応が悪かったらつまらないですよ。わたしはインターネットがない時代に幼少期をすごせてよかったと、ほんと心から思います。

女装に関してもやっぱりわたしはデメリットのほうが多いと思ってます。いろいろな情報、メイクのやり方とかネットで知りましたから、インターネットがなかったらここまでのクォリティは達成できませんでした。それは断言出来ます。しかし…わたしの女装、いや多くの女装にとってクオリティを高めることって本質じゃないんです。自分が満足、納得いく女装ができるかどうかが大事です。もしインターネットがなかったら、クオリティ低い、けれども比較対象もなにもない自分だけの世界での女装になるわけで、達成感は大きなものとなるでしょう。でも、いまはネットがあるから、自分でどんなに大きな達成感があってもネットにはもっともっとクォリティ高い女装さんたちがいるわけで、それを見て全然だめだぁとなります。そりゃモチベーション下がりますよね。いやいや、まわりは関係ないよって言われても、自分の中のモチベーションが下がったらおしまいです。

インターネットの発明は必然でしょうから避けられないことだったわけですけど、もうほんとこんなのいらないよなぁと思います。21世紀という時代、ささやかな幸せで満足できる環境は得られないんですね(泣)

 

(インターネットがない時代にこんな可愛くメイクできたら幸せなんだけどなぁ)