さくらこと楽にいこう

アラフィフ女装子をいじめないでね♡

わたしの中に内包する男性的な発想

※ここで書いてあることは個人の感覚ですので、皆にあてはまるわけではありません。そんな考えもあるんだなぁ、程度に思ってください。わたしは妻や友人など周りにカムアウト済みです。

 

初めてさくらことしてバーのドアを開けたとき、それはわたしにとって大きな挑戦でした。目当てのお店をネットで調べて場所はわかっていたのですが、その場所に向かうまでに何度もやめようかと思いましたし、ドアの前で躊躇もしました。でも、なぜか、そのときに、”何ビビってんだよ、お前男だろ?”って思ってドアを開けたんですよね(^_^;)。これって、結局自分の中で男性的な考え、女性的な考え、と勝手に分類しちゃってるんだなって思います。女装して、LGBTQに理解がありますよ〜というていで実際には差別的な考えをもってるのでしょう、わたしは。

 

女装とは全く関係ないのですが、何か些細なことに挑戦するとき、ふと脳外科医の気持ちになるのです。この小さな脳神経に触れたら患者には障害がでるかもしれない、この血管を傷つけたら出血して死んでしまうかもしれない、やり直しできない一発勝負で絶対に成功させなければいけない…そんな手術。それを自分がやろうとしているときの気持ち(脳外科じゃなくて心臓外科でもいいのですが)。患者や患者の家族、手術室の看護師や他の医師、全員の思いが自分の指先にのしかかっている、そんな瞬間を想像すると、打ち震えるほどやる気がみなぎってくるんですよね。やってやる、俺に任せろ、という気持ちになってくる。絶対に成功させるから。って。このとき、わたしに任せろ、じゃなくて、”俺”に任せろ、という男性的な気持ちになるのです。これも、自分の中に男性女性の考えの差別化があるのかなぁって思ったりします。男は度胸という言葉に影響を受けてるのかな?(^_^;)

 

異常なプレッシャーがかかる状況をすすんで欲しいとは思わないけど、いざそうなったら気分が高揚してワクワクしますね。これまでも、医療行為ほどのプレッシャーはありませんが、様々な挑戦をしてきて、寸前までは逃げだしたいけど、はじまったらワクワクして楽しめたこと何度もありました。だから、大きなはなしがまいこんでくると率先して挑戦してきました。

実は、女装もそういう意味で挑戦だったのです。女の子になりたいという思いはありましたが、同時にやってやろうじゃねぇか!という度胸試しの意味合いもありました。男性的な精神が女装を後押ししたのです。複雑ですよね(^_^;)

だから、間違いなくわたしの中に男性的な発想があります。女装はじめたときに考えたのですが、自分にとって男性と女性どちらが最初なのか?ということです。女装をして女性の気持ちになったときに嬉しかった。でも、女装をしようと思ったのは男性だからです。男性的な発想があったから女装に飛び込めた。でも、女性として振る舞うとどこかほっとする…。それは、本来女性的な思考があったからではないか?でもでも…と、らっきょうの皮をむくように、男性と女性どちらが最初なんだろう?と思うのです。

卵が先か鶏が先か問題ですね。きりがないので、このへんでお話をおわりにします。

 

(めんどくさいこと考えちゃうタイプなのです、わたし)